【NAVAJO】ナバホのオールドジュエリー、とても小さく作られた作品ですが細部まで丁寧なシルバーワークにより、ナバホのオーセンティックな造形に仕上げられたビンテージスカッシュブロッサムナジャネックレスです。

1970年代～1980年代前後のものと思われ、本作はスカッシュブロッサムナジャネックレスの中でも非常に珍しい、全てが小さく構成された作品となっています。
『ナバホパール』とも呼ばれるハンドメイドシルバービーズをベースとし、サイド～フロントにかけてはビーズが2連となっています。トップのナジャはキャストではなく2本のトライアングルワイヤーで形作られ、そこにリーフ(葉っぱ)モチーフのアップリケと綺麗なターコイズがあしらわれています。スカッシュブロッサムパーツにもそれぞれ同様の装飾が施され、ポイントとしてレインドロップとも呼ばれる小さなシルバーボールが配されています。
さらに、リーフ(たばこの葉)のアップリケ/パッチワークと共に、ターコイズを囲むように柔らかな印象を持つハーフラウンドワイヤーによるフレーミングが施されており、全体に植物を想起させる有機的な造形となっています。また、それらリーフのアップリケやワイヤーワークのディテールによって石の周囲に影が生み出されており、ターコイズの美しさを際立たせる造形ともなっています。

セットされたターコイズは、ペールトーンの石ながら高い透明感を持ち、柔らかな色相のグラデーションにブラウン等のマトリックスが入る石です。カットも高さのあるカボションカットで、艶と透明感により高い硬度を感じさせるターコイズ。おそらく【Royston Turquoise】ロイストンターコイズと思われます。現在もハイグロスを保ち、優しいトーンの色味ながら煌きを失っていません。

こちらの様な少し小さいサイズ感のナジャネックレスは、大きいサイズのものと同じ手間暇が必要であり、小さいほど制作に高い技術力を必要とします。当店では注力して探しておりますが、本来は女性向けの作品でももっと大きいサイズが標準的であるため、非常に希少な存在となっています。

また本作には、美しい造形のナジャトップを含め確かな技術と高い造形センスを感じることが出来ます。スカッシュブロッサムパーツが左右に5個づつ配され、ターコイズの存在感を際立たせる造形も相まって、小さいサイズながら華やかで確かな存在感を放つネックレスとなっています。


【Naja】ナジャはもともと馬蹄をもとにしたデザインですが、インディアンアートにおいては子宮を表すモチーフとして用いられ、大地や自然と子孫繁栄、それに女性を称賛する意味合いが込められているそうです。
また、【Squash Blossom】スクワッシュブロッサムは『豊穣』を表すかぼちゃの花(本当は石榴の花)です。 こちらは花弁が3枚にデザインされています。


とても小さいサイズ感とそれを実現している繊細なシルバーワークは、スタンダードなサイズのナジャとは違った可憐で端整な印象を持ちますが、当時の流行にもなったリーフモチーフによる立体的でボリューム感のある造形により、エレガントでゴージャスな表情も持つネックレスです。ただし、柔らかでナチュラルな印象のターコイズや有機的なデザイン・造形は、多くのスタイルに自然に馴染みやすい作品となっています。ます。
男性がフィットする長さ・ボリューム感ですが、女性に向いた印象とサイズ感のネックレスです。

同年代ではオーセンティックなデザインの作品ですが、特別なサイズ感と丁寧なシルバーワークによって、高い完成度と上質感が与えられた貴重なビンテージナジャネックレスです。

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コンディションも大変良好です。シルバーのクスミやハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、とても良好な状態となっており、ターコイズも素晴らしい艶と照りを保っています。
ワイヤーについては、強度の強いフォックステイルワイヤー(チェーン)に交換済みとなっております。